葬儀で「こだわる必要のない」3つのこと

葬儀で「こだわる必要のない」3つのこと 

冠婚葬祭にはいわゆる「タブー」とされることや、多くの常識があります。ノウハウ本などでもかなり細かく、儀礼の作法が紹介されています。特に結婚式と葬儀に関しては、実際に多くの人がその常識のかなりの部分を身につけていると言っていいでしょう。 しかし、その中には「絶対守らなければならないこと」、と「こだわる必要のないこと」があります。ここでは葬儀に関する「こだわる必要のない常識」を3つお話ししましょう。 1つ目は、葬儀の際の香典。ほとんどすべてのノウハウ本では「香典に包むお札は新札でなく旧札で」と書いてあります。本だけでなく、こではかなり一般的になった常識ですので、親や上司から聞いたという人も少なくないでしょう。つまり「葬儀で新券を包むと、いかにも前もって用意しておいたようで、非礼に当たる」というのがその理由です。 私は葬儀の際の喪主を2度経験していますが、喪主や遺族はそんなことにはまったくこだわっていません。こだわる余裕がないのです。たまたま財布に入っていたお札や、ATMで引き出したお札が新券だったということはよくあります。その場合あえてそれを古いお札に替えたり、新券の端をを折ったりする必要はまったくありません。 香典は新券でもまったく問題ないと思います。 2つめは、通夜の際の客の服装です。通夜では正式な喪服である必要がないことは、ノウハウ本でも書かれています。中には「正式な喪服でないほうが好ましい」とアドバイスする本もあります。 通夜は、急に駆けつけたということから、あまり用意周到の服装をするのはおかしいという、これは昔の発想です。正式の喪服でなんの問題もありません。逆に「普段着」でもかまわないと私は考えます。 喪主、遺族にしてみれば「駆けつけてくれた」ということが何よりありがたいのです。故人がたとえば大学生で、その友達がいかにも今風のファッションで通夜に現れたからといって、それを不快に感じる遺族は、ごく稀なのではないでしょうか。 告別式はそうはいきませんが、通夜に関しては普段着でもOKだと思います。 もう1つ、仏式の葬儀の場合、焼香台が用意されます。参列客は順番に焼香台の前に立って、香をくべ、そののちに手を合わせて拝むのが儀礼です。 よく、「焼香のときに何回、香をくべるのが正しいか」ということが話題になります。昔は「3回」とされることが多かったように記憶しています。また、浄土真宗では2回を正式としているようです。 私はこれにもまったくこだわる必要はないと考えます。1回でも2回でも3回でもいいのです。といって、10回もそれを続ける人はいないでしょう。要は「状況に応じて」ということだと思います。参列客が大変多く、長蛇の列を作っているような葬儀では、なるべく早く終わらせるために、1回だけにして早く次の人に譲るという配慮があってしかるべきです。 回数に意味があるのでは、もともとありません。葬儀がスムーズに進行すること、そちらを優先して考えるべきでしょう。

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